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個人的な勉強の記録です。データ分析、可視化などをメイントピックとしています。

DockerでPyomo+Jupyterlabの実行環境をパッケージ化

概要

ajhjhaf.hatenablog.com

このブログの技術関連で最もアクセスとかコメントを頂けるのはこの記事です。その関係もあってか、インストール方法についての質問がたまに飛んできました。

自身でも同じ計算環境をもう一度作るのがかなりしんどそうだな、と思ったので、Dockerを使った再現環境を作成してみました。上述しているソルバーの内、ライセンス的に商用では使えないCPLEX以外*1が使えます。pyomoでMINLPを試してみたい場合はこれで大丈夫ではないでしょうか。

使い方

リポジトリはこちらです。

github.com

詳細はREADMEに書いてあるとおりです。SCIPはライセンス的には再配布可能ですが、それもアカデミック利用に限られる…とややこしいのでリポジトリには入れていません。別途ダウンロードする必要があります。 ダウンロード後、SCIPやコンテナ内でいじっているソルバーのバージョンがREADMEに有るものと同一ならば

docker-compose up -d --build

でビルドが始まり、コンテナが立ち上がります。ソルバーのビルドにはかなり時間がかかりますのでご注意ください。完成したイメージファイルは当環境で778MBとなりました。

皆様の最適化計算の一助と成れば幸いです。

*1:SCIPも本来使えませんが、コメントで質問されたのがSCIPだったので組み込んであります。外部ファイルに依存してしまうのでdockerhubには登録出来なくなりましたが